【言うべきか迷う話(上)、乗り過ごした駅の話(下)】


セリフの吹き出しの中に一つだけ書かれた文字と、木々の間を彷徨っているような人物。
言おうかどうか迷っている。言うべき言葉を探している。そんな心境を表しています。



二つの異なった風景を、コラージュされた人物たちが繋いでいます。右側は駅のホームです。
通り過ぎた駅にいた人々、あそこで降りていたならば見たはずの風景、その時の感情、そういうものが混在しているイメージです。


この2作品に共通するキーワードは「選択」です。
選択肢があることの豊かさと、そこから何かを選ぶことの難しさ。
いつも「正しい選択」を迫られながら生きる私たちは、気付かないうちに疲弊してしまっています。
でもこの世界はけっこう曖昧に出来ていて、正解なんてどこにもない。
誰かの迷いや後悔に触れ、「なんだ、それでいいんだ」と思えたら、このよく分からない息苦しさから少し解放されるような気がします。
(2016.6.7)