【埋められた余白の話】



大切にしていた余白が「無くなってしまった」と感じる出来事がありました。

例えば、白い部分が沢山あるノートがあり、そこに好きな絵や物語を描いて遊べたのに、ある日ページを開くと1つの物語が描かれていて、最後のページまで埋められていた。しかもそれは私の望むストーリーではなかった。そんな気分です。
それは私だけのノートではなかったのです。

思えば、余白が少なくなっていくのを、薄々感じていたような気もします。
そもそも、自由に使えるような白いページなんて、実は存在していなかったのかもしれません。
でも、そういう存在を信じられなくなったら、私たちは何も生み出せなくなってしまう。

使い切ってしまったノートをすぐに捨てることも出来ず、とりあえずどこかにしまっておこう…と思いながら描いた作品です。
(2016.6.15)